It was a dark and stormy night.(1)  (5/12 6:08)

それは暗い嵐の夜のことであった・・・殿親卒の秘密部隊はひそかに西大沙丘海に聳え立つボコロー宮殿を見下ろす丘の上に至った・・・


It was a dark and stormy night.(2)  (5/12 9:15)
殿は嵐を利用するために左翼のコマンドを動かすことにした。敵の意表をつくことであろう。 嵐はなお強く、暗い夜であった・・・


It was a dark and stormy night.(3)  (5/12 9:43)
殿の策により、両軍のビショップキャノンが戦列から離れた。いつ、本兵器が戦場に投入されるか予断を許さない。 嵐はいよいよ激しく、あたりは漆黒の闇に包まれていた・・・


It was a dark and stormy night.(4)  (5/12 11:06)
「この隊形は?!」
コマンドの間で不安感が高まった。共和国軍はこの隊形の後攻めで帝国軍に一度も勝利をしていない。昨年、マスター系をめぐり帝国軍と激しい交戦を行った時も、最後の詰めを誤り総退却を余儀なくされた苦い記憶がよみがえった。 風速はいよいよ増し、にもかかわらず雲の切れ間すらない暗い夜であった・・・


It was a dark and stormy night.(5)  (5/12 11:33)
「動揺してはならぬ!」
ヨーダ老師の声が静かにコマンド達の脳裏に入り込んだ。思念に直接話しかけているのである。
「よくみるがよい。既に従来の両軍の戦例とは違う陣立てのようじゃ。殿の策を信ずるがよかろう・・・また帝国軍も日々変貌を遂げておる。過去に引きずられてはならぬ。」 嵐は収まる気配もなく、また日の出にはまだまだ時間がある夜のことであった・・・


It was a dark and stormy night.(6)  (5/12 14:39)
敵宮殿守備隊が部隊配置を整えているようである。殿は、暗視スコープでこれを確認すると、コマンド部隊の配置の検討に入った。ソロ船長奪回を目指す共和国軍が攻撃に入る前に、むしろ帝国軍が仕掛けてくる可能性が高い・・・まだ、戦死傷者は両軍にはないものの、緊張は高まるばかりであった。

 大気にはつかのまの平穏が訪れたが、ボコロー宮周辺にいる誰もが、まもなく凄惨な戦いが始まることを予感していた。 風速は一時的に弱まったとはいえ、相変わらず闇があたりを包んでいた・・・


It was a dark and stormy night.(7)  (5/12 17:46)
殿は沈思黙考を続けている。嵐の中、コマンド達の疲労感が募る。殿は意を決したように顔をあげ、持参した食糧の摂取を命じた。C3POがヨーダ老師に尋ねた。
「戦況はいかがでしょうか」
「悪くはなかろう。この陣立てが出始めた頃に後手が指しやすいといわれた形になりつつあるからのう」
「ではソロ船長も取り返せますか」
「さてさて、敵もさるもの。工夫があろうよ。戦はゆるゆるとせねばのう」
「・・・・」

 コマンドたちは殿を囲むようにして野営することにした。外は一層風が吹きつのる。分厚い雲の向こうに雷鳴がひびいたようだが、共和国部隊の兵士の耳には入らなかった・・・


It was a dark and stormy night.(8)  (5/13 13:16)
どちらが仕掛けるのか、当の両軍にも分からないまま時は過ぎていく。殿はブロック73にワープ砲を設置するように命じた。機がくれば要衝85高地に向かって進撃できる。 一度は収まった嵐が再び、雨を伴って戻ってきた。闇はいよいよ深まるばかりであった・・・


It was a dark and stormy night.(9)  (5/13 15:19)
「我が軍は当面動かぬようじゃ」
殿の胸の内がコマンドにもみえてきた。悪天候の中、半ばこちらの所在をちらつかせながら帝国軍の攻撃を引き出し、その隙をつく考えであろう・・・帝国軍は動かねば、それもまたよし。 風雨は一層激しさを増しつつあるが、コマンド達は立ち尽くすばかりであった・・・暗い、嵐の夜であった・・・


It was a dark and stormy night.(10) (5/13 16:14)
コマンド達の予想に反し、帝国軍の攻撃が始まった。よもや先制されるとは!
「全ては殿の胸中にある! 各自持ち場で応戦せよ。殿の策が追って伝達されるであろう!」 副官からの指令が各コマンドに伝達された。 夜の帳はあくまで厚く、風の音が耳元を切り裂いていた・・・


It was a dark and stormy night.(11) (5/13 17:46)
敵の砲火が迫ってきた。共和国コマンドのひとりはボコロー宮とは方向違いのエリアに誘い込まれてしまっている・・・苦戦か・・・コマンド達の脳裏に黒いものがよぎった。殿はボコロー宮の裏側を爆破した後、ガードを強化した。

 ソロ船長を取り返すには程遠い状況・・・強烈な帝国軍の逆撃・・・雲がすさまじい速度で移動しては次の雲に覆われ、共和国軍は漆黒の闇で消耗を重ねるのみであった・・・


It was a dark and stormy night.(12) (5/13 21:30)
「老師! 殿の周辺にはもはや護衛兵がおりませぬ。この上は脱出を!」
「せくな、C3PO。我が軍、空挺部隊の面々をみるがよい。まだまだ我らには戦う力がないわけではなかろう」そういいながらもさすがに老師にも憂色が濃い。
「しかし62ブロックに敵主砲をすえられては・・・」
C3POには今日の戦がこの夜の天候と同様にあまりにも理不尽なものに思われてきた。相変わらず暗い嵐の夜であった・・・



 最後の反撃に出る共和国コマンド。何としても殿の脱出だけは確保しなくてはならない。周囲を閃光が包むのが感じられた。


It was a dark and stormy night.(13) (5/13 ・・・・・・
It was a dark and stormy night.(14) (5/13 ・・・・・・
It was a dark and stormy night.(15) (5/13 ・・・・・・
It was a dark and stormy night.(16) (5/13 ・・・・・・




(残念ながらメモはここで途切れている。恐らく、そのコマンドは戦死を遂げたものと思われる。合掌)