森内名人に質問!



1.まず、好きな花を教えてください。

  さくら、それから白い色の花です。


2.名人になってから最初にそのことを実感したのはいつでしょうか?

  免状の署名をしたときです。


3.名人になってから私生活のほうで大きく変わったことは何かありますか?

  今までよりも忙しくなって、生活が規則正しくなりました。


4.前回の名人戦と比較して大きく異なっていると感じたことはありますか?

  前回は何もかもが初めてでしたが、今回は経験があったので盤上に集中することが
  出来たと思います。


5.今回の名人位獲得で師匠の勝浦先生はどんなことをおっしゃられましたか?

  対局の翌日に報告したのですが、とても喜んでくださいました。


6.勝浦先生の弟子になったのはどういうキッカケからなのでしょうか?

  祖父が専門棋士だったこともあり、家族が勝浦九段とつながりがあったので
  お願いしました。


7.佐藤王将とはいつ頃から仲が良かったのですか? また、他に仲の良い棋士は?

  佐藤王将とは彼が関東奨励会に移籍してきた中学生のころからですから随分長い
  つきあいになります。今では戦友のような感じでしょうか。
  佐藤王将以外では阿部七段とも仲がいいです。

8.将棋を指すことによるデメリットともいえる視力低下、運動不足に対してはどのように
  心掛けていますか?

  私は幸いにも視力はいいほうなので、将棋を指すことにより視力が低下するとは思っていません。
  対局が多いときには、気分転換も兼ねて体を動かすようにこころがけています。


9.飛車と角行ではどちらがお好きですか? またその理由は?

   飛車です。理由は攻めにも受けにも強力なところです。


10.将棋まつり等の指導対局で「自分は今中座流を勉強しているので森内先生に先手で
   指していただけませんか?」と言われたらどうしますか?


   指導将棋を平手で指すことはほとんどないのですがその場の状況をみながら考えます。
   

11.将棋年鑑を見ると先生は好きな言葉が挑戦、日々前進、蛮勇、ドゥリーム・カム・ザ・
   トゥルー、シンプル・イズ・ベストと毎年変わっているんですがなぜでしょうか?
   また、現在は何ですか?


   毎年同じ言葉では読む方もつまらないでしょうし、その時々で(自分に)合った言葉を
   考えています。 ちなみに今度の扇子には「一実(いちじつ)」と書くことにしました。


12.その言葉はいつ決めたのでしょうか?

   名人位を取ってから辞典等を見て決めました。


13.以前やはり将棋年鑑のアンケートでやってみたい事として「外国語」というのがありました
   が、特に何語でしょうか? またその理由は?


   英語をやりたいです。理由は万国共通語なので一番多くの人とコミュニケーションが
   とれるからです。

14.ちなみに行きたい国というのはありますか?

   モナコです。 それ以外ではどこか海の見える島がいいですね。


15.モナコに行きたいという理由は?

   きれいな国だというイメージがありますし、ギャンブルも少々・・・


16.なるほど(笑)。ではもうひとつ将棋年鑑ネタで「タイムマシンがあったら行ってみたい時代」
   の問いに「平安時代」と答えられているんですが、その理由は?


   今よりものんびりした時代だというイメージがあるので・・・
   未来にはあまり行きたいとは思わないです。


17.そうですか。ところで対局のあとのストレス解消というかリフレッシュのために
   していることは?


   身体を動かすことです。散歩とかサイクリング、あとボウリングですね。


18.ボウリングのスコアは?

   アベレージは140くらい。ベストは230です。


19.ジョギングはしないのですか? 

   以前はフルマラソンに出場したこともあるのですが最近はさっぱりです。
   身体に負担がかかるので散歩に切り替えました。


20.さて、そろそろ締めたいのですが、先生は最近飛車を振ることもかなり多いですよね。
   自分が飛車を振ったときに居飛車側の作戦で苦手というか一番やられたら嫌だという
   のを大サービスでこのインタビューを読んでくれたファンに教えてくれませんか?


   いえ、それはちょっと・・  企業秘密ということで。


21.そこをなんとか(^^)

   ・・・棒銀、ですね。


22.本当に?

   ハイ (笑)


23.では最後の質問です。将来弟子は何人くらいほしいですか?

   現在のところはまったく考えていませんが、いずれは(将棋界への)恩返しの意味でも
   取りたいと思っています。



  
   どうもありがとうございました。 (2002.6)